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帯のキャッチコピー:「熟した柿の実を自然に落ちるのを待つように、気長に時機が来るのを待つこと。」
30秒でわかるあらすじ
雨の夜の轢き逃げ事故。その一瞬が、一人の女性・かおりの平凡な人生を根底から奪い去りました。 服役中に出産した息子に会いたい一心で、出所後に起こしてしまった「園児連れ去り事件」。息子との接触を禁じられ、名前を変え、西へ西へと逃亡を続ける彼女の背後には、過去の罪と、ある驚愕の秘密が忍び寄ります。 『月の満ち欠け』の佐藤正午が、連載8年、構想9年をかけて描き切った、静かな決意と再生の物語。圧倒的な筆力で描かれる大人のためのサスペンス小説です。
この帯のここが凄い!
この帯の凄さは、「熟柿」という辞書的な言葉の定義をそのまま載せることで、物語全体に流れる「重厚な時間」を視覚化した点にあります。
「気長に時機が来るのを待つ」。 一見、穏やかな教訓のように見えるこの言葉は、過酷な逃亡生活を送り、いつか息子に会える日を、あるいは罪が清算される日を待ち続ける主人公・かおりの「祈り」そのものです。 佐藤正午さんらしい、一切の無駄を削ぎ落とした静謐な装丁と、この定義文のような帯。そのシンプルさが、かえって「この果実(人生)が落ちたとき、一体何が起きるのか」という読者の予感を最大限に引き出しています。
「時を待つこと」の尊さと残酷さを同時に突きつける、最高峰の帯コピーです。

■書籍情報
出版社: KADOKAWA
書名:熟柿
帯のキャッチコピー:「熟した柿の実を自然に落ちるのを待つように、気長に時機が来るのを待つこと。」
著者: 佐藤 正午

