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帯のキャッチコピー:「あんたは、俺から花をもらってくれるのか。」
30秒でわかるあらすじ
高校生の安珠(あんじゅ)は、近所で「絵描きジジイ」と呼ばれ煙たがられている老人・葛城 平(かつらぎ たいら)に興味を持ちます。
祖母や周囲の人々から話を聞き、彼の過去を調べ始める安珠。浮かび上がってきたのは、77年に及ぶ平の波瀾万丈な人生でした。
あまりにも多すぎる「運命の悪戯」。どうにもならない想いを抱えながら、それでも時代を生き抜かなければならなかった平。
安珠が辿り着いた、平の心の奥底に秘められた「花」の正体とは―。心に響く言葉が随所に散りばめられた、あまりにも切なく、美しいラブストーリー。
この帯のここが凄い!
この帯の凄さは、77歳の老人がかつて抱いていた「若さ」と「祈り」が、この短い問いかけに凝縮されている点にあります。
「あんたは、俺から花をもらってくれるのか。」 この言葉を発した「俺」は、おそらく若き日の平。運命に翻弄され、自分には誰かに何かを与える資格なんてないと思い詰めていた彼が、それでも愛する人に差し出そうとした「花」。 それは物理的な花束ではなく、彼の人生そのもの、あるいは一生消えることのない「誠実な想い」かもしれません。
読者は、安珠と一緒に平の過去を旅するなかで、この一文が持つ「重み」を少しずつ理解していきます。読み終えた後、この帯をもう一度見たとき、その切なさに涙せずにはいられない―そんな魔法のような名コピーです。

■書籍情報
出版社: 中央公論新社
書名: わたしの知る花
帯のキャッチコピー:「あんたは、俺から花をもらってくれるのか。」
著者: 町田 そのこ

