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帯のキャッチコピー:「おったまげフェスティバルの始まりだ~」
購入前…この帯の”ここ”に惹かれる!
帯との出会い
全く内容が想像できないが、明るい気分になるのではないかと想像させるコピー「おったまげフェスティバルの始まりだ~」。本の題名「生殖記」も掛け合わせると多分魂が体を移り変わっていく概念を描いているのではないだろうか。前世が存在するといった輪廻転生の概念のような、フロイト哲学のような印象を受ける。ただフェスティバルというくらいだから明るい話なのだろう。魂が人の体を行き来しながら、問題を解決していく物語と想像して、本をとってみる。
帯の佇まい
白い帯に、黒い文字で描かれているが、表紙も白であることから、そこまで協調させる気はないのだろう。ただ、本来表紙の題名「生殖記」自体がカラフルに描かれているため明るいイメージを受けてほしいところだが、生殖記という題名からそうは受け取らない人も多いだろう。そんな人たちをフォローするために添えられた「おったまげフェスティバルの始まりだ~」は、明るい本を読もうと思っていた人がすんなり手に取ることができるだろう。
帯から勝手に内容を”妄想”
コピー「おったまげフェスティバルの始まりだ~」から分解して内容を妄想しよう。”おったまげ”とは、魂が抜けるくらい驚いた時を表現しているという。これが話の根幹に違いない。驚いた時に体から魂が抜ける主人公の特異体質を利用し、ほかの人の体に入れるのではないだろうか。ここで難しいのがタイトルとの関連性だ。生殖記が生殖の記録だとすると、2パターン考えられる。1つは、魂が抜ける力は代々受け継がれてきた能力で、それによって一族の繁栄がなされてきたという記録、もう1つは、魂から魂へと渡り続け生殖を行い、いろんな才能を生み出していく記録。どちらもあっていないだろうが…面白そうなのは、「魂から魂へと渡り続け生殖を行い、いろんな才能を生み出していく記録」ではないかと考え、本を開いてみる。
この本を読んでみようと思ったあなたに、30秒でわかるあらすじ
人間が何千年もかけて積み上げてきた「愛」や「倫理」という物語をすべて剥ぎ取ったら、後に何が残るのか。本作は、人間を単なる「生殖し、個体を維持する生物」として徹底的に描き出す、朝井リョウ史上最も異質で野心的な長編小説です。私たちが信じている自意識を「生存戦略」という冷徹な視点から解体していく。読み終えた後、鏡に映る自分自身が、全く別の「何か」に見えてしまうような、生命の狂宴(フェスティバル)が幕を開けます。

■書籍情報
出版社: 小学館
書名: 生殖記
帯のキャッチコピー:「おったまげフェスティバルの始まりだ~」
著者: 朝井 リョウ

