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帯のキャッチコピー:「炒めて煮込んで、未知の旨味を引き出しました。」
30秒でわかるあらすじ
書名そのものが、読者への「命令」から始まります。
『まず良識をみじん切りにします』。そんな物騒なタイトルの本を手に取った瞬間、私たちは浅倉秋成というシェフが用意した、巨大なまな板の上に載せられたも同然です。
私たちが日常で「正しい」と信じている倫理や常識を、木っ端微塵に切り刻んだその先に、一体どんな景色が広がっているのか。家族、仕事、あるいは自分自身……。当たり前の輪郭がドロドロに溶けるまで煮込まれたとき、器の中に残るのは、救いか、それとも猛毒か。
「伏線の狙撃手」が、人間の本質という名の「旨味」を徹底的に追求した、衝撃のミステリー集。
この帯のここが凄い!
この帯の凄さは、本のタイトルを「前提」として、その「結果」だけを報告するという、極めて独創的な連携プレーにあります。
タイトルで「まずみじん切りにしろ」と突き放し、帯で「それを煮込んだら、美味しくなりましたよ」と微笑みかける。この一連の動作(タイトル+帯)が揃って初めて、この作品の不穏で魅力的な世界観が完成します。
「未知の旨味」という言葉が、読者の好奇心を激しく煽ります。それは決して甘いだけではない、苦味もエグみもすべて含んだ、読んだ後にしか分からない「真実」の味。 タイトルと帯、その両方を使って読者の価値観を揺さぶりにくる名コピーです。

■書籍情報
出版社: 光文社
書名:まず良識をみじん切りにします
帯のキャッチコピー:「炒めて煮込んで、未知の旨味を引き出しました。」
著者: 浅倉秋成

