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帯のキャッチコピー:「その医師は、最期に希望の灯りをともす―。」
30秒でわかるあらすじ
京都の地域病院に勤める内科医・雄町 哲郎(おまち てつろう)。 かつて大学病院で「神の手」を持つ天才外科医として嘱望されていた彼は、ある理由から第一線を退き、今は終末期の患者たちに寄り添う日々を送っています。 彼が心の支えにしているのは、17世紀の哲学者・スピノザの言葉。 「死」を敗北とみなす現代医療の影で、彼は患者たちが人生の最期に自分なりの「幸福」を見出せるよう、静かに、けれど情熱を持って尽力します。効率や成功が重視される世界で、一人の医師が貫く「誠実さ」が、読む者の心を優しく、深く揺さぶる感動作。
この帯のここが凄い!
この帯の凄さは、「死」という不可避の終焉を、「灯りをともす」というポジティブな動詞で包み込んだ点にあります。
「最期」という言葉には、どうしても暗い影がつきまといます。しかしこのコピーでは、そこに「希望の灯り」が添えられています。 これは、著者の夏川さんが描く主人公・雄町の役割そのものを象徴しています。医師の仕事は命を救うことだけではない。たとえ命が尽きようとしていても、その人の歩んできた人生を肯定し、最期の瞬間に尊厳という光を与えること。
「―」という余韻を感じさせる一線が、言葉にできない静かな感動を予感させる、非常に美しい名コピーです。

■書籍情報
出版社: 水鈴社
書名: スピノザの診察室
帯のキャッチコピー:「その医師は、最期に希望の灯りをともす―。」
著者: 夏川 草介

