
🖋 この帯のここが凄い!
この帯の凄さは、「サスペンスのフック」を使いながら、物語が持つ「愛の哲学」を予感させている点にあります。
「夫が別人だった」という設定自体は、世に溢れる刺激的なサスペンスでも使われます。しかし、この帯は「愛したはずの」という言葉を添えることで、単なる正体探しではなく、「私たちが愛しているのは、その人の『名前』なのか、それとも『実体』なのか?」という、極めて文学的で重い問いを読者に突きつけています。
📖 30秒でわかるあらすじ
弁護士の城戸は、かつての依頼者・里枝から「亡くなった夫・大祐の身元を調査してほしい」という奇妙な相談を受ける。大祐が不慮の事故で亡くなった後、疎遠だった彼の兄が遺影を見て放ったのは「これ、大祐じゃない」という言葉だった。愛したはずの夫は何者だったのか。なぜ彼は他人になりすまして生きたのか。城戸が真相を追う中で見つけた、人間の「存在」の真実とは…

■書籍情報
出版社: 文藝春秋
書名: ある男
著者: 平野 啓一郎


