
🖋 この帯のここが凄い!
「圧倒的な」という一語を添えるだけで、既存のあらゆるラブストーリーとの決別を宣言している点にあります。通常、恋愛をテーマにした帯は、もっと情緒的であったり、特定のシーンを想起させる言葉を選びがちですが、この帯はそうした小細工を拒絶しています。
「圧倒的」という言葉には、読者の予想を上回る密度で「人間」を描き切ったという確固たる自負が込められており、それが手に取る側に対して、甘い夢を見せるのではなく、現実を突きつけるような覚悟を強いています。
📖 30秒でわかるあらすじ
婚約者の坂庭真実が、ある日突然失踪した。彼女の行方を追う西澤架は、彼女の過去を探る中で、現代の結婚市場に潜む「傲慢」と「善良」の正体に直面する。善良に生きてきたはずの人間が、なぜ選別し、選別される苦しみに陥るのか。マッチングアプリや婚活という現代的な題材を通じ、人間の聖域と汚濁を容赦なく描き出す、恋愛ミステリーの到達点です。

■書籍情報
出版社: 朝日新聞出版
書名: 傲慢と善良
著者: 辻村 深月


