
Amazonカスタマーレビュー:
Amazonでチェック!
📖 30秒でわかるあらすじ
同じ大学の映画サークルで、共に映画を愛した尚吾と啓介。卒業後、伝統的な映画製作の現場で「正解」を求めてもがく尚吾と、YouTubeという戦場で「数字」という現実を味方に躍進する啓介。二人の歩む道は、そのまま「表現」の過渡期にある現代社会の姿です。何が本物で、何が偽物か。誰もが発信者になれるこの時代に、私たちが本当に跪(ひざまず)くべき「スター」の条件を問い直す、魂の群像劇。
🖋 この帯のここが凄い!
この帯の凄さは、「スター」という言葉の定義が崩壊した現代の混乱を、一行で射抜いている点にあります。
かつてスターとは、選ばれた者だけが立てる銀幕の向こう側の存在でした。しかし、朝井リョウさんは本作を通じ、スマホ一台で誰もが脚光を浴びる今の「民主化された輝き」の危うさと美しさを描いています。
このコピーが秀逸なのは、単に登場人物の誰がスターかを問うているのではなく、「それを見ている『あなた』は、誰をスターだと認めるのか?」という、鑑賞者側の審美眼をも試しているからです。権威による「お墨付き」が効かなくなった新時代に、自分の足で立ち、自分の感性で選ぶことの難しさと尊さを突きつける、非常に思索的なコピーです。

■書籍情報
出版社: 朝日新聞出版
書名: スター
著者: 朝井 リョウ


