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帯のキャッチコピー:「神がいないこの国で人を操るには、“物語”を使うのが一番いいんですよ」
購入前…この帯の”ここ”に惹かれる!
帯との出会い
宗教のお話かと思って足を止めたが、朝井リョウ氏はそんなストレートなことはしないだろう。「神がいない国」とはどこだろうか。日本は八百万の神の概念がありすべてのものに神がいる思想がある。ただそれは意識しなければ感じにくい神であるため、神社等にいくまで忘れていることが多いかもしれない。そういう意味で、日本を題材とした八百万の神を普段忘れている私たちの心にスッと入り込む闇について書かれた物語なのではないかと考え、本を手に取ってみる。
帯の佇まい
表紙の暗さを無視して、白い帯に黒い文字と帯に注目が集めるよう仕向けている。単調な色彩のみであるため宗教観を感じないだろうか。特にたまたまなのか、狙ったのか、「作家生活15周年記念」の”花のマーク”がさらにそれを強調させている。帯のコピー1行目「神がいないこの国で…」から感じる宗教観を、文字だけれなく帯の単調さから表現している。
帯から勝手に内容を”妄想”
さあ、神を感じにくいここ日本で、こころにスッと入り込む”物語”とはなんだろうか。よく企業の商品戦略で使われるペルソナをまずは想像し、人自身に置き換えると巧妙に人をだませるのではないかと考える。たとえば簡単に想像できるものでいえばVtuberはどうだろうか、本当の人間が裏側にいる人間の素性ではなく表に見えるキャラクターに年齢性別・背景がある。それを信じて熱狂するのではないか。それが生身の人間で行い、悪事を働く詐欺のようなビジネスが存在する。夜の恋愛を利用したサービス業がそうだろう。まずは、恋愛関係に持ち込めばまずは土台の完成だ、なんでも信じ、そして助けたいと思う。そこにうそのエピソード”親が重い病気でここで働いている”を話せば、ATMのようにお金を引き出せるのだ。恋愛でなくとも信じさせる土台が完成すれば、宗教的に人を引き込むことは簡単だ。八百万の神である日本であるからこそ、その人にとっての神になりえるのかもしれない。そんな闇を描いた内容ではないかと想像し本を開いてみる。
この本を読んでみようと思ったあなたに、30秒でわかるあらすじ
アイドルを売り出す運営側の中年男性、生きづらさから「推し活」にのめり込む女子大生、そしてその果てに陰謀論やカルトへと傾斜していく女性。本作は、現代の日本を象徴する「推し活」や「ファンダム経済」を舞台に、3人の視点から「信じること」の正体を炙り出す長編小説です。なぜ私たちは物語を求め、時に自らを物語に捧げてしまうのか。2025年の空気を鮮烈に閉じ込めた、朝井リョウ作家生活15周年の集大成。

■書籍情報
出版社: 日経BP 日本経済新聞出版
書名: イン・ザ・メガチャーチ
帯のキャッチコピー:「神がいないこの国で人を操るには、“物語”を使うのが一番いいんですよ」
著者: 朝井 リョウ

