
🖋 この帯のここが凄い!
この帯の凄さは、「問いかけ」のふりをした「宣告」である点にあります。
「黄色い家」というタイトルの温かい響きに対し、「金に狂い、罪を犯す」という冷酷な現実をぶつける。この凄まじいギャップが、読者に「一体この家で何が起きたのか?」という抗えない好奇心を植え付けます。 また、黄色は「幸福」の色であると同時に、信号機のような「警告」の色でもあります。この帯は、私たちが目を逸らしてきた「格差」や「貧困」という社会の歪みを、デザインそのもので突きつけているのです。
📖 30秒でわかるあらすじ
1990年代、居場所を失った15歳の花(はな)は、黄美子(きみこ)さんと出会い、仲間たちと「黄色い家」での共同生活を始める。そこは唯一の安らぎの場だったはずが、生きていくための「金」が必要になったとき、彼女たちは犯罪の深淵へと足を踏み入れていく——。金、暴力、そして狂気。圧倒的な筆致で描かれる、救いと絶望の物語です。

■書籍情報
出版社: 中央公論新社
書名: 黄色い家
著者: 川上 未映子


