
🖋 この帯のここが凄い!
この帯の凄さは、「物語の最大の禁忌(タブー)」を堂々とタイトル以上に大きく打ち出したことです。
普通、エンターテインメント作品は「人類を救う」物語であることをアピールしますが、この帯はその真逆を行きます。この「人類は滅びなければならない!」という一文を見た読者は、「誰が、なぜ、そんなことを願うのか?」という強烈な違和感とともに、自分の存在を否定されるようなゾクッとした恐怖を覚えます。 この言葉が、単なる悪役の台詞ではなく、物語を貫く「正義と絶望」の衝突を象徴しているからこそ、手にした瞬間に『三体』という巨大な迷宮に足を踏み入れさせてしまうのです。
📖 30秒でわかるあらすじ
中国の文化大革命時代、ひとりの女性科学者が宇宙に向けて放った「返信」。それが、過酷な環境に置かれた異星文明・三体人を呼び寄せることになる。数十年後、地球には「人類に絶望し、異星文明による救済(=滅亡)を望む」人々が現れ始めていた。人類の自浄作用を信じられない者たちが放つ、あまりにも純粋で危険な叫び。

■書籍情報
出版社: 早川書房
書名: 三体
著者: 劉 慈欣


