\ Amazonでチェック /
帯のキャッチコピー:「光も音も届かない絶対的迷宮。生還不能まで6時間。」
購入前…この帯の”ここ”に惹かれる!
帯との出会い
「説明多いなぁ」とこの帯を見て思った。もしかしたら、この本の内容をすべて帯だけで話すことができるかもしれない。主人公は女性で、ドローンを持った青年に会う。しかし主人公は目や耳が不自由な状況。そんななか、希望の意図が現れ、絶望から逆転し生還できるのであろう。ただ、これだけ事前に本の中がわかるようにしておいてもよいくらい面白い本という挑戦状のようにも感じる。もしくは、読解力が必要なため先に読者に印象付けをさせているのか?ここは自ら上げたおもしろさのハードルを、さらに超える作品であると想像し、本を手に取ってみる。
帯の佇まい
表紙は、色だけを基調にしたものではなく、絵が描かれており、本来であればその表紙絵から本の内容を想像し手に取ることで完結するはずである。しかし、今回の帯はその絵を隠し、かなり詳細に説明を行っている。本が好きな人であれば、これだけで内容がわかってしまうがほんとうにそれだけか?なにか驚くような仕掛けがあるかもしれないと手に取り、久しぶりに本を読む人は、帯の説明で内容がイメージできるため読みやすさを感じ手にとるのだろう。
帯から勝手に内容を”妄想”
ほとんど帯で説明を行っているため、起承転結の”転”まで具体的な内容がわかる。問題はそのほぼ想像できた物語から最後どのようなシーンを描くことで読者をひきつけ、そして人に進めたくなるような内容になっているのかということだ。ヒントはドローンだろう。商業用のドローンで思いつくのは、夜景のなかでキャラクターなどを描く無数のドローンによるショーだ。あれは、鳥が群れで飛ぶときのように、全体を把握して飛んでいるのではなく、隣のドローンの位置のみ把握していると聞いたことがある。今回、青年がもっているドローンは帯の記載では1台に感じるが、救助用ということで無数のドローンがとんでいるのではないだろうか。そのドローンが隣のドローンを認識し、さらに隣のドローンを認識する。結果、救助する人たちが女性と青年をともに見つけることができるハッピーエンドを想像し、本を開いてみる。
この本を読んでみようと思ったあなたに、30秒でわかるあらすじ
巨大地下施設「ハルパゴス」で発生した未曾有の崩落事故。浸水が迫る中、地下深くに取り残されたのは、目も見えず耳も聞こえない一人の女性だった。彼女を救える唯一の手段は、遠隔操作の救助ドローン。しかし、タイムリミットはわずか6時間。圧倒的なリアリティと、井上真偽さんらしい緻密なロジックが交錯する、ノンストップ・レスキューミステリー。

■書籍情報
出版社: 幻冬舎
書名: アリアドネの声
帯のキャッチコピー:「光も音も届かない絶対的迷宮。生還不能まで6時間。」
著者: 井上 真偽

