
🖋 この帯のここが凄い!
この帯の凄さは、「犯人探し」を「生存競争」にすり替えてみせた点にあります。
通常のミステリーは「誰が犯人か?」を問いかけますが、この帯は「誰が死ぬべきか?」を問うています。この一文があることで、読者は客観的な探偵役ではなく、当事者の一人として「もし自分がこの場にいたら、誰を差し出すか?」という醜くも切実な思考を強制されます。 また、タイトルの『方舟』が持つ「選別と救済」という宗教的なモチーフを、現代的なサスペンスの言葉で見事に再定義している、非常に強度の高いデザインです。
📖 30秒でわかるあらすじ
大学時代の友人たちと山奥の地下建築「方舟」を訪れた越野柊斗たち。しかし、地震により出口が塞がれ、さらに地下水が浸水し始める。脱出するには、誰か一人が内部から操作盤を操作し、犠牲(生贄)になるしかない。そんな中、密室内で殺人事件が発生する。犯人を「生贄」にすれば、他の全員が助かる——。タイムリミットが迫る中、彼らが下す「最も論理的な判断」とは…

■書籍情報
出版社: 講談社
書名: 方舟
著者: 夕木 春央


