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帯のキャッチコピー:「人はどんなものにも物語(ストーリー)があると思い込む。きっとあなたもそのひとり。」
30秒でわかるあらすじ
この世界のすべてを最適化しているという、謎の人工知能『天軸(テンジク)』。 五十九彦、三瑚嬢、蝶八隗の3人は、ある日突然『天軸』から「特定の地点へ移動せよ」という不可解な指令を受けます。 道中で起きるトラブルや、提示される謎のメッセージ。それらは『天軸』による単なるデータ処理の結果に過ぎないのか、それとも彼らに向けられた「試練」という名の伏線なのか? 「これはきっと、こういう意味があるんだよ」と、必死に『天軸』の意図を深読みし、自分勝手な物語を紡いでしまう3人。人工知能が導く無機質な世界で、それでも「意味」を求めてしまう人間の滑稽さと愛おしさを描く物語。
この帯のここが凄い!
この帯の凄さは、『天軸』という人工知能が吐き出す「ただの計算結果」に対して、勝手に感動したり憤ったりしてしまう、私たち人間の「物語中毒」な性質を鮮やかに射抜いた点にあります。
五十九彦たちが『天軸』の意図を読もうとする姿は、まさにこの小説を読みながら「この人工知能の正体は?」「この結末の意味は?」と探っている私たち読者の姿そのものです。 「きっとあなたもそのひとり」という挑発的な一言。 人工知能にはない「物語」という概念を、人間だけがなぜ必要としてしまうのか。その根源的な問いを、エンターテインメントの形で見せつけてくれる、非常に鋭い名コピーです。

■書籍情報
出版社: 中央公論新社
書名:楽園の楽園
帯のキャッチコピー:「人はどんなものにも物語(ストーリー)があると思い込む。きっとあなたもそのひとり。」
著者: 伊坂 幸太郎

