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帯のキャッチコピー:「運命の数式、命がけの純愛が生んだ犯罪。」
購入前…この帯の”ここ”に惹かれる!
帯との出会い
「命がけの純愛が生んだ犯罪」を見て、よくある好きな人を守るために誰かを殺めた物語だろうと思ったが、「運命の数式」がひっかかり足を止めた。運命の数式とはなにか…人と人との出会いは不確定要素がありすぎるが、自らがその時に心を開いたら1で開かなかったら0とすると開いた時になにかバシッと数式ができあがるのか。そもそも運命を数式で表す必要性がどこで発生するのか。単純な好きな人を守るために誰かを殺めた物語と数式との関連が気になり本を手にとってみる。
帯の佇まい
真っ黒な表紙に、真っ黒な帯、表紙のタイトルと同じフォントに白い文字。表紙の雰囲気を全く変えずにそのままなのが潔い。人の目は上から順番に見るといわれている。それを無視させるためにあえて強調される色を使われる例がよくあるが、今回はタイトルをみて帯を見て欲しかったのだと推測する。「容疑者Xの献身とはなにか、献身は純愛のためである」と上から本をなめることで本の内容がある程度わかる。それだけだと素通りされてしまうだろう。なぜなら、純愛によって犯罪者になる物語は世の中にありふれているからだ。そこで「運命の数式」がフックとなり、数式という純愛とかけ離れたものと純愛がどう重なり合うのか人の足を止めさせるのだ。
帯から勝手に内容を”妄想”
本を読む前に、容疑者Xの献身「運命の数式、命がけの純愛が生んだ犯罪。」の妄想を膨らませよう。まずは献身とはなにかだ。献身とは「身(心身や人生、時間など)」を「献じる(ささげる)」ということだ。今回誰に捧げるのかははっきりしていて、純愛の対象相手だろう。容疑者が男性か女性かはわからないが性別はあまり関係なさそうだ。読者が登場人物の中で犯人がだれかを楽しむための要素でしかないと思う。さて運命の数式はいくつかパターンあると考える。方向として、「①純愛相手を殺める」「②純愛相手が起こす(起こした)事故を隠蔽する」「③純愛相手の仇を殺める」があるのではないか。献身という意味から、人生をささげて作り上げた数式で①を実行するか、②③で自分の身を単純に捧げる数式を組み立てるのではないか。さてどっちが面白そうか…”純愛”という単語が使われているので、感動する話の可能性もあるが…純愛の愛がゆえに人生を捧げた数式で完全犯罪を起こすほうが面白そうだ。純愛によって愛した人を自分の人生を捧げた数式で完全犯罪を起こした容疑者の、罪を暴いていく話と想像して本をそっと開いてみる。
30秒でわかるあらすじ
天才数学者でありながら、高校教師として孤独に生きる石神。彼はある日、隣人の靖子が犯した殺人を知る。彼女を救うため、石神は数学者としての全知全能を賭け、誰にも解けない「完璧なアリバイ」を構築する。そこに挑むのは、石神の唯一の親友であり理解者でもある物理学者・湯川学。ロジックの激突の果てに待つのは、驚愕の結末と、あまりにも切ない愛の証明だった。

■書籍情報
出版社: 文藝春秋
書名: 容疑者Xの献身
帯のキャッチコピー:「運命の数式、命がけの純愛が生んだ犯罪。」
著者: 東野 圭吾

