↓ 【特集】朝井リョウに「帯」で出会う ↓

「せっかくの善意をわたしは捨てていく。」

Amazonカスタマーレビュー:4.4

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📖 30秒でわかるあらすじ

「誘拐犯」とされた大学生の文(ふみ)と、「被害女児」とされた更紗(さらさ)。
公園で雨に濡れていた更紗を、文が家に招き入れたあの日々。それは世間から見れば「卑劣な犯罪」でしたが、居場所のない二人にとっては、唯一息ができる「安息の時間」でした。事件から15年後、二人は再会します。しかし、世間の「善意」や「同情」が、再び二人を引き裂こうとする。恋愛でも、家族でもない。名前のつけられない、魂の結びつきを描いた傑作長編。

🖋 この帯のここが凄い!

この帯の凄さは、誰もが「良いもの」だと信じている「善意(心配や同情)」を、被害者の立場から「邪魔なもの(私を救わないもの)」として切り捨てた点にあります。

「かわいそうに」「洗脳されているんだ」。 周囲の人々は、親切心から更紗にそう声をかけます。しかし、それは二人の間にあった本当の絆(真実)を否定し、勝手な物語を押し付ける暴力でしかありません。

この言葉は、世間のレッテルに抗い、「私の幸せは私が決める」という更紗の壮絶な覚悟を示しています。読者の持っている「正義感」を根底から揺さぶる、鋭利で痛切な名コピーです。

■書籍情報

出版社: 東京創元社

書名: 流浪の月

著者: 凪良ゆう

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