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📖 30秒でわかるあらすじ
「母を殺したのは、私です」
ある日、地元に住む親友・チエミが母親を殺害し、逃亡したというニュースが飛び込んできます。東京で雑誌編集者として働くミズホは、かつてチエミと交わした「約束」を胸に、彼女の行方を追い始めますが、そこで見えてきたのは、歪んだ愛情で娘を縛り付ける「母」という生き物の恐ろしい姿でした。なぜ彼女は母を殺さなければならなかったのか。そして、ミズホ自身の母娘関係は「正常」なのだろうか。現代女性の心の闇を鋭利にえぐる、傑作長編サスペンス。
🖋 この帯のここが凄い!
この帯の凄さは、尊属殺人(親殺し)という極端な事件を、「特殊な家庭の話」として片付けさせず、「あなたにも関係がある」と一般化して突きつけた点にあります。
ニュースで見る凄惨な事件に対し、私たちはつい「あの家はおかしかったんだ」「うちは違う」と線を引こうとします。しかし、この帯は「どんな母娘にも」と断言することで、その安全地帯を破壊します。
過干渉、期待、共依存、あるいは無関心。どこの家庭にもある「母娘のしこり」が、一歩間違えれば殺意に変わるかもしれない。読者の心の奥底にある不安を刺激し、ページをめくる手を震わせる、静かで残酷な警告です。

■書籍情報
出版社: 講談社
書名: ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。
著者: 辻村 深月


